解夏
2005年03月01日 11:15 | com: 0 | tb: 2
大沢たかおが好きなことや友達が話していたことからずっと気になっていて、 レンタルの空きが一つ残っていたのでやっと借りることができた。
ベーチェット病と呼ばれる病気によって徐々に失明に至っていく主人公を思うと、どうしてこんな不幸が訪れることになってしまうのかと悲しくなってしまうが、故郷長崎で生活していく中で病気に対する心構えを少しずつ整えていくように思う。どうしようのない苦しみを独りで抱えていたが、人々との交流や長崎の街を眼に焼付けていく内に人生の大きな流れのひとつとして受け入れていく。
最も印象に残るのは人々の心情と長崎の街並みがシンクロしていく姿であり、人々の生活は街に存在する全て、個人的には坂や海と深く係わっているのだと気づかされる。
長崎には高校の修学旅行で訪れたことがある。
そのときには盆地に築かれた市街を電車や徒歩で廻って、レンガ造りの建物や瓦や木造の建物が混在するコントラストを感じていた。ちょうど5月の半ばだったろうか。制服が学ランだった僕たちは春から夏へと移り変わる季節で冬服から夏服へと衣替えをする途中で、当時の平和記念像の前で撮影した集合写真を見ると黒い学ランと白いワイシャツが混在していることがわかる。長崎の空は澄み切った突き抜けるような青色で迎えてくれていたと記憶している。
新地中華街で食べた長崎ちゃんぽん。解夏の中で主人公ら三人が食べていたあの店は偶然にも僕らが訪れた店だ。白く濁った魚介類のスープは驚きながらも飲み干した。座敷にあぐらをかきながらくつろいだ覚えがある。
長崎の海をぼんやりと眺めてみたいと思った。
優しい気持ちに出会いたいときに観たい作品。
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